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オーナーシェフの道網為成(どあみ・ためなり)さんはまったく思い切りがよくて、思いこんだらどこまでも…の頑固さが魅力だ。
まずは二十年前のこと。
地元・泉佐野の中華料理店で修業を積んだ彼は突然閃く。
「ここで身につけられる中華は学んだ。次はどこや…、そうや中華なら横浜・中華街やで!」と。
その勢いのまま、車に荷物を押し込み向かった先は横浜だった。
そのまま広東料理店を皮切りに中華街で修業を重ねること約七年。
「最初はカルチャーショックを受けたけど、素材遣いも、段取りも、心意気もすべて学んだ気がします」。
やがて帰省した際、足を骨折するというアクシデントが発生。
けれどそれもひとつの転機と泉佐野へと戻り、自らの店を開くことになる。
「中華街で学んだことのひとつが、自分で食べられないものはお客様には出すなということ」。
当たり前のような話だが、意外とそうでない店が多いのは現実。
「鶏は毎朝締めの地鶏、海老や餃子の皮などは最高級品を中華街から。手間をかけることや、ちょっとくらいの利益の差なら、美味しいと思ってもらう方がいいからね」と職人気質は頑なで、今も中華街で料理長をする友人知人とは情報交換しながら、次々と新しい食材も取り入れる。


手間を惜しまないことのひとつをあげるなら、蒸し鶏や棒棒鶏に使われる鶏。
一羽丸ごとを別にとったスープに入れ、低温で火を通すことで余分な脂を抜き、身はスープを吸ってやわらかくホクホクに仕上げる。
ひと手間もふた手間もかかる作業だが、味は確実にグレードアップする。
その職人の思いで突っ走る為成さんのブレーキ役を果たしながら、ホールの切り盛りを一手に引き受けるのが奥さん・学美(まなび)さん。
「うちの主人はどこまでいっても職人。商売人にはなってくれへんのよ」と苦笑いしながらも、「中華鍋を振る姿が素敵やねん」と為成さんに夫唱婦随である。
そして久々にやって来た、為成さんの思い切りが発揮された瞬間。
それが〈なんばこめじるし〉へと店を移すと決めた時。
「中華街で学んだ味を、地元で受け入れられるようにアレンジしたのが僕の中華。
次はなんばで受け入れられる味に挑戦や」。
キラキラと輝く目に、こちらも期待せずにはいられないのである。
| 中華菜館 亀仙人 |
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| 電話 | : | 06-6644-2699 |
| 営業時間 | : | 昼11:30~15:00(LO14:30) 夜17:30~22:00(LO21:30) |
| 定休日 | : | 毎週水曜日 ※祝日の場合は翌日 |
| ※営業時間、定休日につきましては、都合により変更となる場合がございます。 | ||